物件見学で感じた“写真じゃ分からないリアル”とは?【マイホーム購入体験談】
マイホーム購入を本格的に意識し始めてから、私たちは実際に何件もの物件を見学しました。
ネットでの検索だけではわからなかったこと、現地に行って初めて気づいたこと、そして「家選びってこういう感覚なんだ」と実感したことがたくさんあります。
今回は、そんな私たちの物件見学(内見)で得たリアルな学びをお話ししたいと思います。これから物件探しをする方の参考になればうれしいです。
「とりあえず見てみよう」で始まった内見ラッシュ
最初は軽い気持ちでした。
「まあ、まだ買うと決まったわけじゃないし、とりあえず何件か見てみようよ」
そう言って、気になった物件をネットでピックアップして、週末に見学予約を入れることに。
初めての内見では、不動産の担当者さんが同行し、物件の説明や周辺情報を丁寧に教えてくれました。
でも、実際に建物に入った瞬間――「あれ?なんか違うかも?」という違和感。
写真では広く見えたリビングが、なぜか妙に狭く感じる。
日当たりが良好と書いてあったのに、思ったより薄暗い。
周囲の住宅が密集していて、開放感がない……。
この最初の内見で、「写真と現地の印象はまるで違う」という現実を思い知らされました。
内見でチェックすべきポイントは「五感」と「生活のシミュレーション」
その後も、10件以上の物件を見て回りましたが、見るたびに発見がありました!
たとえば、内見で意識して良かったポイントは次の通りです。
- 日当たり・風通しを「体感」で確認(方角だけではわからない!)
- 窓からの景色・隣家との距離(圧迫感やプライバシー面も重要)
- 玄関の広さ・動線のスムーズさ(生活のしやすさに直結)
- 収納の量と使いやすさ(数字より“配置”が重要だった)
- ニオイや湿気(築浅でも気になる物件はある)
そして何よりも大切だったのが、「ここで暮らすイメージが湧くかどうか」。
朝起きて、カーテンを開けて、コーヒーを淹れて…
子どもが走り回って、洗濯物を干して、夜ご飯を作って…
そんな“日常のシーン”を思い描いたときに、しっくりくるかどうか。
「この家に住みたい」と思えるかどうか。
これは間取り図やスペックだけでは絶対に判断できないものでした。
周辺環境こそ「現地で歩いて」チェックすべし
内見のついでに、必ず周辺を歩くようにしていました。
物件だけでなく、周辺の街並みや人の雰囲気、コンビニや公園の距離感などを体感するのが目的です。
ある物件では、駅から徒歩10分と書かれていたけど、実際に歩いてみると信号や坂道が多くて「体感では15分以上」。
逆に、駅から遠いと思っていた場所でも、道が平坦で広く、思ったより通いやすいと感じたこともあります。
さらに、朝・昼・夜で街の雰囲気が変わることもあるので、時間帯を変えて2回見に行った物件もありました。
夜になると人通りがほとんどなくなるエリアだったり、反対に居酒屋からの音がうるさく感じたり…。
「暮らす」という視点で考えると、周辺環境のチェックは本当に大事です。
「あと一歩足りない物件」にも意味があった
内見を繰り返す中で、100点満点の家にはなかなか出会えませんでした。
「あ、ここいいかも!」と思っても、駐車場が狭い、駅が遠い、収納が少ないなど、どこかに妥協ポイントがある。
でも、その“ちょっと惜しい”物件たちを見たからこそ、自分たちの優先順位が明確になっていきました。
「駅近よりも、リビングの広さが大事だよね」
「収納は、別に家具でカバーできるかも」
「日当たりはどうしても譲れない」
そんな会話を繰り返すことで、「自分たちが本当に求めている家」が見えてきたのです。
最後に:内見は「数」より「質」
たくさん見たからといって理想の家が見つかるわけではないし、最初の数件で「ここだ!」と思える家に出会う人もいると思います。
ただ、私たちにとって内見は、ただの“家探し”というより、“自分たちの価値観を整理する時間”でもありました。
・どんな暮らしをしたいのか
・どこで、どんな空気の中で生きていきたいのか
・何を妥協できて、何は絶対に譲れないのか
そんなことを少しずつ確かめていくプロセスだったように思います。
マイホーム購入を検討している方は、ぜひ「写真で完結せず、現地で五感を使って」物件を見てみてください。
暮らしのイメージが一気にリアルになるはずです。
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