ついに鍵を受け取った日。マイホームってこういう感じか…
何度も何度も見返した間取り図、打ち合わせを重ねた内装、引っ越しに向けての荷造り――
そんな日々の延長線上に、ついにやってきた「鍵の受け渡し日」。
長かったようで、振り返るとあっという間。いよいよ“マイホームのある生活”が始まります。
でもね、鍵を受け取った瞬間って、もっと感動的なものだと思っていたんです。
今回は、そんな「理想と現実」のちょっとしたギャップも含め、鍵を受け取った日のリアルを綴ってみたいと思います。
■ 引き渡し当日の朝は、まさかの寝坊寸前
引き渡し日は平日だったので、夫婦ともに有休を取得。
いつもよりちょっとだけ遅く起きて、軽く朝食をとり、「ついにこの日が来たんだね〜」なんて話しながら身支度。
でも実は、私は前の晩なかなか寝付けなくて、寝坊寸前。笑
遠足の前の小学生か!と夫にツッコまれつつも、それだけワクワクしていたんだと思います。
■ 鍵の受け取りは、意外と“あっさり”
不動産会社と現地集合し、担当さんから玄関の前で渡されたのは、数本の鍵と書類の入った封筒。
「こちらが新居の鍵です。おめでとうございます」とにこやかに言われた瞬間、夫婦で顔を見合わせて――
「…これで終わり?」
そうなんです。
セレモニー的なものは一切なく、拍子抜けするくらい、あっさりと完了したんです。
もちろん、嬉しいんですよ?
でもどこか現実味がなくて、「これ本当に私たちの家?」という感覚が抜けませんでした。
■ 玄関ドアを開けた瞬間、込み上げてきたもの
そして、いざ新居の玄関を開ける瞬間。
カチャリ。
開いたドアの向こうに、まだ誰も足を踏み入れていない真新しい空間が広がっていて、一歩踏み出した瞬間にやっと実感が湧いてきました。
「ここで生活が始まるんだな…」
「私たち、頑張ったなあ」
声に出したわけではないけれど、心の中にいろんな思いがじんわりと溢れてきて、ちょっと涙が出そうになったのはここだけの話。
■ 家中を2人で歩いて、しみじみと噛みしめる
この日はまだ引っ越し前。荷物はゼロ、家具もゼロの状態です。
でも逆にそれが良くて、スリッパを履いて家中を歩きながら、
「やっぱりこのクロスにして良かったね」
「収納の広さ、最高じゃない?」
なんて、夫婦でしみじみと語り合いました。
窓から差し込む光、無垢材の床の手触り、トイレのスイッチの位置にまで感動する自分たちにちょっと笑いつつ、
“自分たちで選んで手に入れた家”という実感が、少しずつ自分の中に馴染んでいくのを感じました。
■ この家で、どんな時間を重ねていこうか
この日の午後は、引っ越し前の掃除と簡単な荷物の運び入れでバタバタ。
気づけば日が傾いていて、新居のリビングに2人並んで座って「疲れたね〜」と缶コーヒーを飲んだ時間が、なぜかとても印象に残っています。
“この部屋で、これからたくさんの「日常」が始まるんだな”
そんなことを考えながら眺める夕焼けは、ちょっと格別でした。
■ 引き渡し=ゴールじゃない。だけど…
鍵を受け取ったからといって、すぐに家のすべてに慣れるわけでも、安心しきるわけでもありません。
- これから本格的な引っ越し
- 近所付き合い
- 家具の配置やカーテン選び
- 毎月のローン返済という現実
いろんな「やること」が山積みです。
でも、「この鍵が私たちに渡された」という事実が、私たちにとっては何よりの節目になりました。
■ 最後に:これから引き渡しを迎える方へ
家の鍵を受け取る――それは、物理的な“カギ”以上に、
これからの暮らしを自分たちで開けていくための第一歩だと感じました。
新しい家には、まだ何もない。
でもそこに、これから家族の時間や思い出が少しずつ積み重なっていく。
その始まりの日として、「鍵の受け渡し」は忘れられない大切な一日になりました。
これから鍵を受け取る皆さんも、どうかその瞬間を、心から味わってくださいね。
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